PHPとApacheの関係

PHP入門の前に、PHPとApacheの関係について知っておきましょう。

ここではPHPやApacheの詳しいインストール方法は説明しませんが、PHPとは何なのか、Apacheとは何なのか、なぜそれらをインストールする必要があるのか、といったことを簡単に説明しておきます。

PHPはプログラミング言語

PHPはプログラミング言語で、プログラムを書く言葉の一種です。ウェブサーバ上でHTMLをプログラムによって書き出すために使われることが多く、ウェブアプリケーション制作などに使われます。

そのため、PHPにはデータベースなどのウェブコンテンツ周りの扱いに特化した関数やモジュールが充実しています。

PHPの他にウェブコンテンツを制作するのに使われるプログラミング言語としては、PerlやRubyなどが挙げられます。

PHPはコンピュータにインストールしていればウェブサーバ上でなくても実行することができ、コンソールにコマンドを打ったり、PHPスクリプトファイルを呼び出して実行したりできます。

簡単にいえば、PHPとはHTMLやウェブサーバと仲の良いプログラミング言語です。

Apacheはウェブサーバアプリの一種です。Apacheは広く使われているウェブサーバで、レンタルサーバなどでも基本的に採用されています。

ウェブサーバというのはウェブブラウザなどからのアクセスに対して反応し、リクエストされたHTMLなどのウェブコンテンツを送信するためのプログラムです。

基本的には、Apacheはウェブアクセスの来るコンピュータにインストールして常駐させておきます。

Apacheは単なるHTTPリクエストの応答以外にも、アクセス元によってアクセスを拒否したり、PHPなどが書き出したHTMLを送信したりといった働きもします。

Apacheはアクセスの少ないウェブサーバではひたすら待ち続けることになりますが、アクセスの多いウェブサーバではてんてこ舞いの状態です。

PHPとApacheはウェブサーバ上で稼働するプログラムですが、ウェブコンテンツをローカル環境（自分のPCなど）で制作する場合には、作ったものをすぐテストできるようにローカルPCにインストールしておくことがあります。

PHPとApacheをPCにインストールしておけば、実際のウェブサーバ環境をシミュレートできるので、ウェブコンテンツの開発がスムーズになります。

ちなみに、Apacheをインストールして自分のPCをウェブサーバとして公開することもできなくはないですが、アドレスやルータなどの設定が必要になるので向いていません。デフォルトの設定では公開設定になっていないのでそのままで良いでしょう。